昼食をとろうとメイン通りに出て、適当に車を走らせるが、
見事に何もない。
観測が甘かったのだが、こんな季節でもなければ、
静かな村、レストランなどあるはずもなく、
コンビニさえ見当たらない。
二人空腹の状態で適当に車を走らせていたら、
「和美(なごみ)の桜」の文字が。
看板にびっちりと説明書きがなされている。
荒川静香さんが金メダルを取れたのは、この桜の周りを
3度回って「やっほ〜」と叫んだからだとかどうとか・・・
なかなかウイットに富んだ文章が綴られている。

最近まで、「役場上の桜」と呼ばれていた桜らしいです。
樹齢は若いが枝ぶりもよく、なかなか見応えがありました。

食事を諦め、「黒部のエドヒガン桜」へ向かう事に。
前2箇所でも、屋台が出ていたので、
そういった所で軽く腹ごしらえをする事にしました。







案内の看板に従って「黒部のエドヒガン桜」へ。
途中からやはり行き帰り別ルートとなり、
開けた畑の中、一際鮮やかな桜が見える。

期待外れだったのは、何の出店も無かった事。

だが、桜を目の前にするとそんな事どうでもよくなってしまいます。

エドヒガンだけあって、鮮やかなピンク。
遠めにも迫力と可憐さを感じます。

「黒部のエドヒガン桜」は別名「十二宮の桜」とも呼ばれ、
辺り一帯穀倉地帯だったこの地に、
種々の神々を祀った十二宮を建てた跡であり、
その依代とされたらしい。
樹齢推定500年、樹高13m。
大変立派な幹に、こんもりと濃紅の花弁が重たそうに
咲き乱れていました。










進雄神社(高崎市)初詣

「黒部のエドヒガン桜」を満喫し、
行きとは違うルートへ誘導されながら走っていると、
古めかしい神社と道に覆いかぶさるようにして咲く
しだれ桜。

神社の古色蒼然とした様子があまりにも心の琴線に触れたため
その先数十m行って細い道を右折し、
社務所らしき建物の前に車を止めた。
路駐するには狭い道だったためです。

それが、「皇太神社のしだれ桜」と天照皇太神社だった訳です。
何故か、こういう古社を見ると熊野を思い出します。
木の鳥居や社殿の素朴さについお参りをしてしまいました。

高山村ってまだ昔の村社会が生きているというのか、
こういう小さな神社やお寺が沢山あるんですよね。
本当に世事に揉まれている身としては、
大変癒されます。



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