大運寺・大国魂神社・林昌寺・沼田公園の桜

2006年4月22日、桜好きの友人と1時に待ち合わせ、
彼女の車にて隠れた古木を探しに出発

友人の行き着けの小料理屋のママから桜情報をゲット。
平地では既に殆どが花びらを散らしてしまった桜を目指し、出発。
この日は、午前中は綺麗な青空が広がっていたが、午後になると俄かに空模様が怪しくなる。天気予報では曇りだが、雨は降らないという。雨女の友人と晴れ女の私との勝負となる。
彼女が午前中に用事あったため、1時に待ち合わせをするが、合流したのは1時半に近かった。

まず目指すは、かつての群馬県吾妻郡、市町村合併により今は東吾妻町となった大戸の大運寺(だいうんじ)。天台宗のお寺です。
本尊は町指定文化財に指定されているが、桜で検索してもヒットしない隠れた名所。私たちの他にも数人のマニアらしき方達がカメラに三脚をセットしていました。
少し散り始めている風情だが、まだ見ごたえのある咲きっぷりでした。
古い寺門にかぶるように写りこむ枝が趣を添えています。




境内にも枝垂れ桜が数本あり、ひんやりとした空気に晒されながらも、思わず見入ってしまいました。










友人が気になるという桜が、お寺左手に広がる墓地に続く杉林の間から見える。私たちは、人が行き来して踏み固められたらしい枯葉の敷き詰められた土の上を歩き、傍まで行ってみました。
確かに幹が太い。高さは、古い杉と同じ位あり、樹齢の古さを感じさせる。根元に近づかないと気づかない程度に白い杭が打ち込まれ、古木である旨記されている。
だが杉の枝葉に紛れて、全体像を掴めず、迫力も半減されていました。

また、他にも数本の古い桜の木があるが、どれも病気に罹っていて、枯れ木同然となっていたのが、哀れを誘いました。
ネットで検索した所、小林一茶の句碑が残されているとの記述を見つける。

   花ちるや称名うなる寺の犬

かの時代より桜の名木で名を馳せていた様子が伺われ、往時の姿を偲ぶしかない状況が悲しくもありました。






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