アエロメヒコは、週2回成田からメキシコのティファナ(Tijana)経由で首都であるメキシコシティ着の便が出ています。
成田発が水曜と木曜、シティ発は月曜と木曜。
私はカンクンへ行くため、シティにて国内線に乗り継がなければなりません。
アエロメヒコでは接続の良いカンクン便が航行しています。
それだけカンクンはリゾート地として有名な訳です。
ここで問題となるのが、入国審査と税関。
水曜成田発ならティファナで同時に審査を受け、カンクン行便へ乗り換えとなるが、土曜発だと、一度ティファナにて入国審査を受け、シティで乗り換え、税関申告はカンクンという事になります。

誘導されるため心配ないとの話でしたが何分海外旅行は久しぶりであり、勿論1人なんて初めてである。
不安に思いつつも、搭乗後のスナックやドリンクのサービスで、早速メキシコのビールを所望しておりました。
日本のビールと違って、全く頭が痛くならず、安全かつ旨い!
始めはCAも「おいおい」ってなリアクションでしたが、その後はすぐメキシコのビールを出してくれました。ってか顔を覚えられてました。

機内食、やはり日本の食材は農薬を使用しているため食べられませんでした。 でも、メキシコ産のものならOKだと確信。
日本では殆どものが農薬や添加物をガンガン使用しているため食べられませんが、スナックもビールも主治医の言っていた通り大丈夫でした!
何て幸せなんでしょう!

成田からティファナまでは10時間程かかります。
ティファナに着くと、ここで降りる乗客が先に降ろされ、シティ行きの乗客は案内があるまで待機させられます。
ティファナまでは日本人通訳CAが乗っているので安心。
誘導に従い、ドアを出た所でトランジット用の細長いカードを受け取り、入国審査となります。

旅行会社に作成してもらった入国審査申請書とパスポートを提示。
並んだけど、あっさり入国手続きが済みました。
その後、途中案内するメキシコ人職員に場所を誘導してもらい、搭乗ゲートに辿り着く。 ここで暫く待たなくてはなりません。
一度機内清掃が入るとの事。 30分以上待たされました。
調度、日本からの格安ツアーの団体と一緒になり、その中の一人で参加していた老年の女性と行動してました。
不安の最大の要素は、旅行前から酷かった眩暈が全く快方へ向っていなかった事です。
まっすぐ歩けず、話に相槌を打つと目が回って大変。
世界がぐるぐる回っていました。

シティの空港は2年前に新ターミナルであるターミナル2が完成し、アエロメヒコはこのT2でカンクン行への乗り換えとなる。
これはT2の2F、搭乗階です。

メキシコへの旅行を思い立ったのが、2008年10月の事でした。
私は、化学物質過敏症を患っており、働く事も叶わず、日々家に閉じこもってばかりいました。
10月、主治医に兄弟はいるのか問われた時、私は「メキシコのカンクンにいます」と答えました。
それがきっかけでした。 メキシコは日本とは比べ物にならない程安全だという。
危険な化学物質に汚染されていないらしい。

「このままではいけない」という強い不安から、10年以上行く事のなかった海外へ、1人で向う決心をしました。
兄は、メキシコ観光という旅行会社のカンクン支店にて専属日本人ガイドをやっています。
メールでのやりとりを重ね、2009年2月9日から21日(時差の関係で現地発は19日)にかけて、
メキシコのカンクンへ旅立つ事となりました。
兄の家族とは10年以上前に2度会っただけである。 姪は既に16才になっている。
問題は私がスペイン語が話せず、向こうの家族は兄以外スペイン語しか話せないという事。
行ってしまえばどうにかなる!とポジティブ思考で旅立ちました。

ただ不安だったのが、旅立つ2週間程前から日を追う毎に悪化する酷い眩暈でした。
農薬の可能性が大きかったため、飛行機に乗ってしまえば大丈夫だろうと思っていた。
搭乗する航空会社は、安全であろうアエロメヒコ航空。
日本やアメリカの航空会社だと、機内食や機内に使用されているワックスなどで具合が悪くなる可能性が
あったためである。

大きなスーツケースと兄に頼まれたNotePCを入れた手荷物を引き摺り、成田へ向う高速バスに乗り込みました。


メキシコ カンクン・メリダ他旅行記 MEXICO Cancun, Merida, Uxmal and the others

これも国内線搭乗ゲート入り口です。
この中に入ると、手荷物チェックを受ける事になる。
ただアエロメヒコはのんびりしているのか、
1時間位前じゃないとゲートNoが決まらないんですよね。





そしてまた手荷物を持って機内に乗り込みます。第一関門突破という感じで一安心です。
ただティファナで日本人CAとはお別れとなります。

成田で搭乗手続きをする際、預けたスーツケースをどこで受け取ればいいのか確認しました。
その時対応してくれたのが、メキシコ人の方だったのですが、その方の説明によると、シティで一度スーツケースを受け取り、
税関を済ませてからまた預けてカンクン行に乗るという話だったため、私はシティでコンベアーから吐き出される荷物を
ずっと待っていました、が、いつまで経っても出てこない。
とうとう荷物は全て出尽くしてしまい、呆然。
「Lost Baggege!」と片言で大騒ぎした挙句、預託荷物の半券を見た係りの人から、カンクンで受け取って下さいと言われ、
「Oh My God!」な状態に。
ここでも手荷物だけの税関を通るのですが、メキシコの税関システムは、ボタンを押して、青ならOK、赤なら中身を検査されます。
眩暈でふらふらの上に一騒動の後、押したらなんと「赤」が・・・
NotePCの入った手荷物とショルダーの検査を受けました(涙)。
その後、乗り換えまでに2時間近くある。そして、まだゲートNoが決まっていない。
シティのターミナル2でブラブラと時間を過ごし、疲れてイスに座って呆ける事1時間。
やっとゲートNoが判明し、国内線乗り継ぎ用のMというゲートへ。

ゲートの側のイスに座り待つも、真新しい空港、化学物質まみれで具合が悪くなる事甚だしい。
特に絨毯がもうダメって感じで、ぐったりしておりました。

国内線は小型の飛行機、1列6名、3席通路3席って具合でした。
さすがはシーズン、ほぼ満席でした。そして乗っているのはほぼメキシコ人。
浮き捲っている中、またメキシコのビールで一息つきました。
シティからカンクンまでは約2時間。
思えば、9日午後3時頃に成田を出発してから19時間位経つのに、到着は同じ9日の夜8時。
寝てばかりいたので時差ぼけにはなりませんでした。

カンクンの空港で無事スーツケースを受け取り、ちゃんとした税関を済ませ(ここでは青だったのでOK)、
出た所に兄が日に焼けて真っ黒な顔をして待ってました。
この日も兄はガイドの仕事が入っていたため、間に合わなかったらメキシコ人のドライバーさんに迎えに来てもらえる事に
なっていましたが、ほっと一息。
兄とは8年ぶりの再会です。
向こうは私が一目でわかったそうです。
何と言っても、私はメガネにマスク、真っ直ぐ歩けない程ふらふらした怪しい日本人でしたから。


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